本記事の数値・手順はあくまで参考値です。
実際の作業では金型メーカー指定値・社内規定を必ず最優先にしてください。
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成形現場で働く皆さん、今日もお疲れ様です。
1級技能士のゆーじです。
「歩留まりってどうやって計算するの?」
技能検定の学科試験でも出題される歩留まりの計算ですが、現場でも日常的に使う数値です。
私が経験した中で一番歩留まりが悪かったのは、シルバーが大量発生した時です。
また、ピン折れで全数不良になったこともあります。
歩留まりは、投入した材料や生産数量に対して、どれだけ良品を得られたかを示す指標です。
この記事では、歩留まりの計算式・例題・現場での考え方を解説します。
射出成形における歩留まりとは
歩留まりとは、総生産数に対して良品がどれだけ得られたかを示す割合です。
歩留まりが高いほど、不良品の割合が少なく、安定した生産ができているといえます。
歩留まりの計算式
歩留まりには主に2種類あります。現場でよく使われるのは数量歩留まりです。
数量歩留まり
「何ショット打って何個良品が取れたか」を数値で表したものです。
私が現場で確認していたのも、この数量歩留まりです。
重量歩留まり(材料歩留まり)
使った材料重量に対して、良品として取り出せた重量の割合です。
材料コスト管理をより正確に行いたい場合に使われます。
歩留まりの計算例題
例題① 数量歩留まり(基本)
総生産数:500個
良品数:480個
歩留まりは何%か?
計算式:480 ÷ 500 × 100 = 96%
例題② 重量歩留まり
使用材料重量:10kg
良品重量:9.2kg
重量歩留まりは何%か?
計算式:9.2 ÷ 10 × 100 = 92%
現場での歩留まりの使い方
現場では、総ショット数に対して良品が何個取れたかを確認する目的で歩留まりを使います。
私が現場でやっていたのは、目標値を設定してその達成を目指すという管理方法です。
歩留まりが悪化する原因
歩留まりが悪化する主な原因は以下のとおりです。
- 不良品の多発(シルバー・バリ・ショートなど)
- 金型トラブル(ピン折れ・型破損による全数不良)
- 材料ロスの増加(パージ・スプルー・ランナーの増加)
- 成形条件の不安定による不良率上昇
歩留まりは100%になりますか?
理論上は100%ですが、実際の現場ではほとんどありません。
立ち上げ時の調整、不良品の発生、材料替え時のパージなど、どうしてもロスが発生するためです。
そのため、歩留まりは100%を目指すというより、製品ごとの目標値を維持・改善することが重要です。
シルバーの原因と対策についてはシルバー対策の記事も参考にしてください。
歩留まりを改善するポイント
- 成形条件を安定させる
- 金型の定期メンテナンスを行う
- 材料管理(乾燥・保管)を徹底する
- 不良発生時は原因を早期に特定する
歩留まりは一つの対策だけでは改善できません。成形条件・金型・材料の3つを継続して管理することが重要です。
技能検定でよく出る歩留まりの問題パターン
技能検定の学科試験では、歩留まりに関する計算問題が出題されます。
計算問題全般の対策については学科試験の勉強法の記事も参考にしてください。
よくある質問
歩留まりの計算式を教えてください。
数量歩留まりは「良品数 ÷ 総生産数 × 100」です。重量で管理する場合は「良品重量 ÷ 使用材料重量 × 100」を使います。現場では数量歩留まりが多く使われます。
歩留まりが下がった時はどう対処しますか?
まず不良の種類と発生頻度を確認します。シルバーやバリなど不良の種類によって対策が変わります。金型トラブル(ピン折れなど)の場合は全数不良につながるため、型の状態も確認してください。
技能検定の歩留まり計算はどう覚えればいいですか?
「良品が全体の何%か」という意味を理解してから覚えると忘れにくくなります。公式を丸暗記するより、例題を繰り返し解く方が試験で使いやすいです。
現場での歩留まりの目標値はどのくらいですか?
製品や工程によって異なります。社内規定や品質基準を確認して目標値を設定してください。目標値を持つことで、不良が増え始めた時に早めに気づけます。
まとめ
歩留まりは技能検定の試験問題だけでなく、現場の品質管理でも日常的に使う数値です。
計算式を覚えるだけでなく「何のために測るのか」を理解しておくと、現場でもすぐに活用できます。
この記事がこれから受験する方・現場で管理を担当している方の参考になれば幸いです。
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